静岡県警は2003年3月27日、車中に1歳の女児を置き去りにしたままパチンコに熱中していた梅林あや子容疑者(24歳)を保護責任者遺棄致傷の疑いで逮捕していたことを明らかにした。女児は約6時間も車内に放置され、多臓器不全などが原因で意識不明の重体になっている。静岡県警・浜北署の調べによると、この母親は同日の午前9時ごろから静岡県浜北市内のパチンコ店に向かい、生後1歳3カ月の長女・梅林真希ちゃんを軽自動車の後部座席に設置したチャイルドシートに座らせたまま放置したという。このパチンコ店の駐車場は屋根が無い露天タイプで、気象台の観測から推測した車外気温は約19度。母親が午後3時にパチンコを終えて戻るまでの約6時間、女児は窓を閉め切った車内に放置されていたことになる。母親が女児の異変に気づいたのは午後3時過ぎで、警察への通報は消防経由で寄せられた。警察の取り調べに対し、母親は「子供を家に置いておくと、泣いたときに近所に迷惑を掛けるから連れてきた」、「窓を開けると寒いと思った」、「パチンコに夢中になり、戻るまでは長女の存在を忘れていた。クルマに戻ってきたら様子がおかしいので驚いた」などと供述しているという。親がパチンコ中に駐車場に止めたクルマの車内に放置され、幼児が健康被害を受けたケースは今年に入ってからはこれが初めて。(pachimura) |