2003年12月12日午後8時35分ごろ、愛知県名古屋市西区清里町の市営住宅「比良荘」3棟306号室、無職松信和子さん(36)方から出火、室内にいた松信さんの子供4人が病院に運び込まれた。4人とも一酸化炭素中毒とみられ、心肺停止状態だという。4人は、颯成(りゅうせい)ちゃん(4)、顕成(あきのり)ちゃん(3)、翔冴(しょうご)ちゃん(2)の男児3人と、女児の清香(さやか)ちゃん(1)。同市消防本部によると、松信さんが昼過ぎに買い物に出かけ、帰宅すると、施錠したドアのすき間から煙が出ていた。声をかけたが応答がないため、慌ててドアを開けると、ドアのすぐ内側に4人が折り重なるように倒れており、119番通報した。室内には煙が充満しており、居間のこたつ付近が燃えていた。県警西署と同本部で、出火原因を調べている。近くの住民によると、松信さん方は、和子さんと子供4人の5人家族。2年ほど前に、当時住んでいた同住宅内の建物が建て替えられることになったため、現在いる3棟に引っ越して来た。午後7時ごろに3棟周辺で物が焦げたようなにおいがしたが、火の手など見えなかったため、火事にはだれも気付かなかったという。現場は、名鉄上小田井駅から東へ約2キロ離れた新川沿いの住宅密集地。周囲には市営住宅が並んでいる。(pachimura) |