2005.01.11 ギャンブル依存の男、自宅を担保にしてもやめられず強盗殺人

大阪市の無職小谷晴宣被告は2005年1月11日朝、以前勤めていた住吉区にあるスーパーで同僚だったパート従業員の女性(当時48)の自宅マンションを訪れ借金を申し込んだが、断られたため準備していた自転車かご用のネットで首を絞め殺害、現金約61万5000円などを奪った。2006年1月10日、住吉署捜査本部は小谷被告を指名手配した。小谷被告はギャンブルなどで約1000万円の借金があった。検察側は論告で、「多額の借金をギャンブルで全額返済しようとした短絡的な動機に、酌量の余地はない」と指弾。これに対し弁護側は「殺意が生じたのは事件当日で、計画的犯行ではない」と有期刑を求めた。川合裁判長は「ギャンブルをやめられず、自宅を担保に入れてまで借金を重ねた末に野宿をするようになり、みじめな生活から抜け出そうと犯行に及んだ。あまりに短絡的な動機に酌量の余地はない。終生、ひたすら贖罪につとめさせるのが相当」と述べた。

被告人は,顔見知りのA(当時48歳)を殺害して金品を強取しようと企て,平成17年1月11日午前9時15分ころ,大阪市において,Aの頸部を,自転車かご用カバーネットを用いて強く絞めつけ,そのころ,同所において,同女を窒息死させた上,Bら所有の現金約61万5000円及び財布等4点(時価合計6000円)を強取したものである。本件犯行に至る経緯をみると,被告人は,学生時代からパチンコや競馬等のギャンブルを始め,妻と結婚した後もこれにのめり込み,そのため多額の借金を抱え,妻に咎められて家出を繰り返し,親族に借金の清算をしてもらっても,あるいは,長年勤めた会社を辞めて得た退職金を借金返済に充てても,ギャンブルをやめることができず,消費者金融等から多額の借金をしてはこれをたちまちギャンブルに費消し続け,ついに平成14年には家族に無断で自宅を担保に入れてまで消費者金融から融資を受けてギャンブルに費消し,他方,新たに就いた仕事は長続きせず,本件犯行前の平成16年12月ころ,度重なる借金等が要因となって自宅に居づらくなって家出をし,公園等で野宿生活をするうち,所持金もなく,食べる物にも窮し,まとまった金を手に入れて,それを元手にギャンブルで増やし,借金を返済するとともに不安定で惨めな生活から抜け出そうなどと思うに至り,以前の勤務先で被告人の部下のパート従業員であった被害者に借金を申し込み,これを断られれば同女を殺害してでも同女方にある現金等を奪おうなどと考え,ついに本件犯行に及んだというのである。

  • 最終更新:2010-08-25 22:58:09

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