2007.08.01 パチスロで給料をなくし強盗殺人

東京都瑞穂町の会社員小沢武士被告は、福生市にある常連のスナックで2007年8月1日午前6時30分ごろ、スナック経営者の女性(当時49)の両手を後ろ手に粘着テープで縛るなどしてトイレに連れ込み、台所から持ち出した洋包丁で背中などを突き刺して殺害し、小物ケースなどから現金計約8000円を奪った。(無期懲役判決リスト 2008)
逮捕当時、小沢被告は「飲み代6万円のつけを早く返すよう言われた際、『あんたの親の顔が見てみたい』となじられたので逆上した」と述べている。 3月17日の論告求刑で検察側は、給料をパチスロなどで浪費した小沢被告が、借金の返済や生活費の金策に困り、売上金を奪うためにスナックを訪れたと指摘。「人命を無視した極めて悪質、非道な犯行」と述べた。 同日の最終弁論で弁護側は、小沢被告が女性を殺害したのは「警察を呼ぶ」と言われたからで、現金を取ろうと思ったのは殺害後だったとして、殺人罪と窃盗罪が成立すると主張し、有期の懲役刑を求めた。 尾原裁判長は、弁護側の強盗否認を「未払い金をめぐる被害者とのやり取りをきっかけに強盗を実行し、後戻りできなくなったとして殺害を決意した」「(強盗を認めた)捜査段階の自白は信用できる」と退けた。そして「身勝手で利欲的な動機に酌量の余地はない」とした。(無期懲役判決リスト 2008)

  • 最終更新:2010-08-04 02:01:57

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