2007.12.31 パチンコで借金の男、強盗殺人後もパチンコ

長野県東御市の無職荒井政(ただし)被告は2007年12月31日午前10時頃、同市のアパートに住む会社員の男性(当時58)宅で、持参したナイフで男性を刺し殺し、172,000円入りの財布を奪った。荒井被告と男性は麻雀仲間だった。荒井被告はギャンブルで多額の借金があった。(無期懲役判決リスト 2008)
2008年6月20日の初公判で荒井被告は、殺害の事実関係は認めたが、「最初から金品を取るつもりではなかった」と強盗殺人罪の成立については否認した。 検察側は冒頭陳述で、荒井被告が知人からの借金の返済期限が迫っていたことを指摘し、「男性に借金を依頼して、断られたら殺してでも奪おうと考えた」と主張した。 一方、弁護側は「殺害後に財布の存在に気付いた」と主張。荒井被告は被告人質問で、「借金を断られたら、生きていくことは出来ないだろうと考え、死刑になろうと思って殺害した」と述べた。強盗目的だったと認めた上申書や調書についても、「自暴自棄になって、警察のつくった書類を書き写したり、署名しただけ」と話した。 2008年7月18日の公判で検察側は「前触れもなく被害者をめった刺しにするなど、犯行は冷酷で非道、極めて悪質」として、無期懲役を求刑した。同日の最終弁論で弁護側は、強盗殺人罪ではなく、殺人罪と窃盗罪の適用を訴えた。 川口裁判長は「ナイフやニット帽、軍手を用意し、逃走しやすいように車を止めていた」とし、「当日朝から金を貸してもらえなければ、殺害して奪う意思をもっていた」と強盗殺人を認定した。その上で、犯行時の衣服を焼却するなどしたことを挙げて「証拠隠滅や逃走を図るなど刑事責任は極めて重大」と指摘。「仕事も長続きせず、パチンコに興じる自堕落な生活を送り、奪った現金で早速パチンコに興じた」と指摘し、「公判で不合理な弁解に終始し、犯行を真摯に反省していると言えない」「余りにも短絡的で酌量の余地はない」と断じた。(無期懲役判決リスト 2008)


  • 最終更新:2010-08-04 01:56:34

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